情報更新日:2026年2月13日

アドバイザーコラム

あの時、辞めなくてよかった

あの時、辞めなくてよかった

15年ほど前に人材紹介をした方から、一本の電話が入りました。
私がご紹介した企業で、「社長に就任しました」というとても嬉しいご報告でした。
この方の人材紹介は、今でも特に印象深く心に残っています。

当時その方は40代後半。
Uターンで福岡に戻り、社員60名ほどのモノづくり企業に、総務職として入社されました。
関東のマンションを売却し、ご家族とともに福岡へ移住されるという、大きな決断を伴う転職でした。
その会社の社長にはお子さんがおらず、将来的な事業承継について悩まれていましたが、その時点では社長候補としての採用ではなく、あくまでも「一社員」としてのスタートでした。

入社から数か月後、彼から連絡がありました。
会って話を聞くと、良い条件で中途入社したことで、古参社員から受け入れられず、孤立してしまい、「辞める」という相談でした。
実は、こうした摩擦が起きる可能性は想定していたため、社長には社員の皆さんへの説明をお願いしていたのですが、説明が悪い方向に進んでしまっていたようでした。
家まで売り、ご家族とともに移住してきた彼に対して、「こんなことで諦めちゃだめだ」と、強く伝えたことを今でもよく覚えています。
その後、私も一緒に社長へ相談し、社長から改めて社員の皆さんに説明をしていただきました。
時間はかかったそうですが、少しずつ理解が進み、最終的には仲間として認めてもらえるようになったと聞きました。

電話で彼から、「辞めると言ったとき、里居さんから叩かれた」と言われました。
私は絶対に叩いていません!
でも、叩かれたと記憶が残る程その時の私は怖かったのだと思います。
今振り返ると、自分が送った一本のスカウトを、間違いにしたくなかったのかもしれません。

この彼からの一本の電話は、15年越しの答え合わせができた気がして、私を本当に幸せな気持ちにしてくれました。
落ち込むこともありますが、改めて、この仕事をしていてよかったと思います。

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コンサルタントの紹介
転職を支援の中で私が感じたこと、成功例、また、仕事と全く関係のない趣味の旅行をコラムにまとめました。
この発信が、次の場所を探している方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

私はアジア旅を趣味としており、特にタイは特別な存在です。
一人で海外に行くと、人に助けてもらうことも多く、そのたびに自分のポンコツさを実感します。
海外旅行は今でも自分を戒め、多くの学びを与えてくれる大切な時間になっています。


転職コンサルタント 里居由美