情報更新日:2026年6月23日

コンサルタントコラム

「売上が明日半分になったら?」――答えのない質問が続く面接で学んだこと

「売上が明日半分になったら?」――答えのない質問が続く面接で学んだこと

私は面接の際、企業の許可をいただける場合には同席をしています。
先日、とてもインパクトのある面接に同席する機会がありました。
その企業は東京の中小企業ですが、人事制度の構築や研修など、CHROに近い役割を外部のコンサルティングへ委託しており、面接にもコンサルタントの方が同席されていました。
面接官は人事担当者2名とコンサルタント1名、こちらは求職者と私の2名です。
面接は、「自己紹介は結構です。まず、何ができる人なのかを説明してください」からスタートしました。
今回の求職者は45歳で、経営企画ポジションへの応募でした。
さらに面接では、経歴確認よりも思考力や判断力を試すような質問が次々と投げかけられました。

例えば、
・もし明日から当社の売上が半分になるとしたら、最初の1週間で何をしますか?
・優秀な経営企画担当者とは何をする人だと思いますか?
・新規事業を3カ月で考えることになった場合、まず何から始めますか?

その他にも次々と質問が続きました。どれも正解のない問いばかりです。

経営視点を持っているか、優先順位をつけられるか、さまざまな角度から候補者の思考力を見極めようとしていることが伝わってきました
面接時間の約8割は求職者が話しており、私自身もこれほど求職者主体で進む面接は経験がありませんでした。
実は、コンサルタントの方が同席すると事前に聞いていたため、求職者とは面接前にある程度の打ち合わせをしていました。
その中で話していたのが、「答えにくい質問や変化球の質問が来たら、必ずしも真正面から即答する必要はない」
ということです。 むしろ経営企画職であれば、まず問いを整理することも重要です。
例えば、「経営面の観点でお答えした方がよろしいでしょうか。それとも組織運営の観点でしょうか」と確認することで、論点を整理してから回答することができれば絞って考えることができます。
実際、今回の求職者も突然の質問に、前提条件を確認しながら理論的に回答していました。

面接終了後、二人でビルの外へ出て、「難しい質問でしたね」と振り返りながら歩いたのですが、それも良い学びの時間になりました。
求職者は「クタクタになりましたと」笑っていました。

 

以前、元ゴールドマン・サックスの田中渓さんがYouTubeで、「質問に答えられないときは、少し論点をずらして自分の得意分野に話を持っていく」と話されているのを聞いたことがあります。
その言葉を聞いたとき、「真正面から即答しなければならないわけではないのだ」と気付かされました
特に今回のような優秀な面接官との面接では、「分かりません」と諦めたり黙り込んだりするよりも、完璧な答えではなく、思考プロセスを見せる方が良い印象につながるように感じました。

今回の面接同席は、私自身にとっても非常に学びの多い経験でした。
今後はこの経験を活かし、面接前の打ち合わせで、「考え方の整理の仕方」「思考プロセスの伝え方」をお伝えしていきたいと思います。

現在、福岡と東京を拠点に人材紹介事業を行っており、東京では福岡へのUターン転職を希望される方に対して、福岡の転職市場の実情や、東京と福岡の環境の違いによるミスマッチ事例などを、できるだけ本音でお伝えするようにしています。

 

先週の東京出張では、ランチを食べようと思い、新橋駅前のビルの地下へふらりと入ってみました。
福岡ではすっかり見かけなくなったような昔ながらの定食屋が多くあり、どこか懐かしく感じました。
直感的に「牛かつ」のお店を選びましたが、とても美味しかったです。
東京にはこうした魅力的なお店が数多く残っていて、本当に羨ましく感じます。毎月の東京出張を楽しみです。

 

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転職を支援の中で私が感じたこと、成功例、また、仕事と全く関係のない趣味の旅行をコラムにまとめました。
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私はアジア旅を趣味としており、特にタイは特別な存在です。
一人で海外に行くと、人に助けてもらうことも多く、そのたびに自分のポンコツさを実感します。
海外旅行は今でも自分を戒め、多くの学びを与えてくれる大切な時間になっています。

転職コンサルタント 里居由美